B Corp Journey #4
わざわざがB Corp認証取得を目指し始めて、はや4ヶ月が経ちました。
これまでの経過は以下の記事をご覧ください。
B Corpってなんのこと?(B Corp Journey #1)
3回目の記事を書いた8月下旬の時点で、わざわざのアセスメントは約70点でした。200点中80点がボーダーラインとなるため、点数的にはあと一歩。しかし、できることはやってきた中でようやく届いた70点なので、そこからさらに10点上積みというのはなかなか厳しいものがありました。
80点を超えるまでに
どうしたものかと悩み、同じ道をいくバリューブックスさんに再び相談することにしました。そもそもわざわざがB Corpを目指すきっかけとなったバリューブックスさんは、2016年に一度サンフランシスコにあるB labを訪ねたり、B Corpハンドブックの出版事業を進めていたりと、B Corpに関する知見が深いため、アセスメントの近況報告を兼ねて、これからのことについて相談をしました。
わざわざの行っているアセスメントを画面共有しながら「このあたりが全然できていないんですよね」などと話していると、バリューブックスの鳥居さんが「あ、でもこれって…」という風に話し始められました。
鳥居さんは長年わざわざに通ってくださっている常連さんであり、代表の平田と親交が深いので、わざわざのことは、商品や事業内容のことまでよくご存知の方です。その鳥居さん曰く、「顧客の立場からすると、ここはわざわざさん出来ているように思っていました」という箇所を、いくつか見つけてくださったのです。
例えば「会社の製品/サービスの中に、顧客またはその先にいる受益者の社会的または経済的問題を解決するものがあるか」という質問がありました。はっきりこれだという答えがないので “No”と答えていたのですが、鳥居さんには、わざわざが選定した商品は出来るだけ課題解決した商品であり、それを買うことで自動的に社会的価値につながるので、“Yes”と捉えてもいいのではというアドバイスをいただきました。
こうした外からの、しかも会社をよく知ってくださっている方の視点というのは、とても新鮮でありがたいものでした。それまでずっと社内のメンバーだけで考えて、視野がだいぶ狭まっていた中で、新たな見方を与えていただけたので、少し光が見えたように感じられました。この記事をお読みの方でアセスメントに行き詰まっているという方がいれば、ぜひ身近な外部の人に協力を仰いでみてください。
さて、バリューブックスさんとの相談を経て、わざわざではもう一度アセスメント全体を見直すことにしました。質問の意図を再確認し、本当にできているのか/できていないのか考え直して回答するようにしました。
そのようにして点数は少しずつ上積みされ、9月の下旬頃にようやく80点を少し超えるところまで上がりました。
とうとう申請!
この段階になると、承認申請した後の流れも気になります。調べてみると、現在B Corpの申請企業がかなり多く、審査プロセスに入るまで何ヶ月かかるかわからないという混み様でした。
審査の過程に入ると、点数を減点されることもあるため、本当は80点ぎりぎりではなく余裕を持って申請したほうが安心なのですが、申請後もアセスメントには手を加えられるので、わざわざでは思い切って9月24日に承認申請を提出しました。
ほっと一安心…といきたいところですが、審査プロセスでは面談が入る可能性もあるので、これにも対策の必要性を感じました。なんとか頭をひねってアセスメントに回答したものの、それを口頭で、しかも英語で説明するとなると、とてもスムーズにはいきません。
英語で模擬面接
そのため、申請と時を同じくして、英会話の先生に面談のレッスンをしていただくことにしました。まだ始めたばかりですが、英語の練習をしつつ、外部の方に会社の説明をすることで自分たちの頭の中も整理できるので、一石二鳥になっています。
本番のレビューがいつになるか見当もつきませんが、今できることを進めていきます。他にも、定款をB Corpの理念に沿うように変更するというタスクがあります。小さい会社といえど、定款を変更するというのは一定の手続きや行政とのやりとりが発生するので、準備が必要です。
本格的に審査段階に入るまでに、こうした周辺的なこと進めつつ、アセスメントにも手を加えていきます。改善を続けることで承認の可能性を少しでも高めておきたいところです。