こんにちは。しくみ部社長係*1の尾崎絵美と申します。私は、3年前に東京から長野県東御市に移住し、わざわざで働いています。東御市のすばらしい景観の中で生活する中で、わざわざのビジョン「人々が健康である社会へ」に共鳴したことが重なって、東御市が主催する「クアオルト」の活動に興味を持ちました。
そして、このたび課外活動で、「クアオルト健康ウオーキング」の実践指導者(ガイド)となり、わざわざで「クアオルト健康ウオーキング」を開催することになりました。
*1しくみ部社長係とは?
しくみ部は会社の経営をつかさどる部署で、社長係は新規事業やCSR活動、採用活動など社長と役割分担をして仕事をしています。
クアオルトって何?
クアオルトとは、ドイツ語で「療養地」のこと。ドイツでは気候や地形を利用した「気候性地形療法」という医療があります。例えば、病院に行って血圧が基準値を超え高血圧と診断された場合、日本だと降圧剤を処方されますが、ドイツでは降圧剤の他に、「クアオルト」という選択肢があります。「クアオルト」を処方された人は、専門の医師から運動強度や心拍数を決められてクアオルトに参加し、症状改善につとめることができ、公的医療保険も適用されます。
ドイツでは公的に認められた気候性地形療法を処方できる場所としてクアオルト(療養地)が300か所以上あります。このドイツのクアオルトを学び、日本型クアオルトを作って普及しているのが、日本クアオルト研究所です。
「クアオルト健康ウオーキング」では、血圧を測定し、心拍数をはかりながら、目標心拍数を定めて主観的にややきついぐらいの個人に合わせたペースでクアオルトガイドと一緒に歩きます。自分自身がいまどんな状態で、どれぐらいの強度で運動をすれば一番効果的なのか、その状態を測定することによって客観的に知ることができます。
なぜガイドになったか
私がなぜガイドになろうと思ったかということをお話したいと思います。東御市で暮らし、わざわざで働きはじめて3年目になりますが、「よき生活者になる」をスローガンに掲げるわざわざでは、そこで働くスタッフに残業を厳しく制限しています。
移住前は仕事が好きでその分残業過多だった私は、移住後ほとんど定時に帰宅できるようになり、規則正しい生活が送れるようになりました。東京に比べて遅くまで営業しているお店はなく、夜は優しい暗闇に包まれる東御市で暮らしていると、寝る時間がどんどん早くなり、10時には就寝、朝5時半には夜明けとともに目が覚める、健康的な暮らしに変わりました。
以前は休みの日は疲れをとる日だったのが、疲れていないので行動できるようになり、近くの山を登ったり、街歩きをしたりするようになりました。
健康的な生活が送れるようになりましたが、一つだけ東京で暮らしていたときと比べて、失ったものがあります。東御市は公共交通機関がほとんどないため、車が必須です。ペーパードライバーで移住して2年間、ようやく運転に慣れてきたと思ったら、まったく歩かなくなった自分になってしまいました。
たまに登山に行きますが、東京では通勤時に必ず歩いていた、毎日の積み重ねがありません。一人で街歩きをしてもだんだん退屈になって飽きてしまい、続きません。そんなときに、東御市が「クアオルト健康ウオーキング」のガイドを公募しているのを知り、クアオルトって何なんだ?と思いながらとりあえず応募し、クアオルトを学び、ガイドになりました。
よき生活者になる一歩
“真の健康とは、自分自身と向き合うことから始まる”
わざわざのビジョンである「人々が健康である社会へ」の冒頭のことばです。
わたしたちは、健康は誰かに教わったり押し付けられたりするものではなく、自分自身を知ること、気づきを得ることが大切だと考えます。
▼わざわざの心
https://waza2.co.jp/mind/
クアオルト健康ウオーキングも、健康そのものを目標とせず、健康であることを通して、自分の人生をデザインする、気づきを与える、文化を醸成する、そんなことを目指しています。自分自身が東御市に移住して教えてもらった体感を、多くの人にも感じてもらいたい、そんな一心で、クアオルト実践指導者として、このコースをガイドしたいと思っています。
研修として実際にクアオルトを体験する
わざわざで「クアオルト健康ウオーキング」を始めるにあたり、スタッフ研修としてガイド参加の上、デモンストレーションを行いました。スタッフの感想はとても楽しくてまた参加したい!ということで、好評でした。
東御市の「クアオルト健康ウオーキング」
日本クアオルト研究所のスポンサー企業である太陽生命株式会社主催の「太陽生命クアオルト健康アワード」という公募によってクアオルトを導入できる仕組みがあります。
東御市は2021年にこのアワードに応募し、優秀賞を受賞したことによって、2つの「クアの道」が開設されました。
全国のクアオルト健康ウオーキングのコースはこちら
◉湯ノ丸高原コース
東御市の東部湯の丸インターから車で30分ほどの場所に位置する、標高1700〜2000mの「湯の丸高原」。6月にはレンゲツツジが咲き誇ることで有名です。全長2.67km、累積高度差106m、高度1780m〜1860mのところを歩きます。
◉芸術むら公園コース
芸術むら公園はパンと日用品の店 わざわざの姉妹店の問touがある公園です。ここに浅間山の展望が美しい全長1.82km、累積高度差50mの「クアの道」が開設されました。
身体教育医学研究所とコラボ
クアオルト健康ウオーキングは東御市主催ですが、身体教育医学研究所 所長の岡田真平さんもガイドで、東御市にクアオルトを導入された立役者の一人です。
東御市主催ですが、せっかくわざわざが運営する店舗である問touがある芸術むら公園にコースがあるのなら、問touのイベントの一環として実施してもいいのでは?と会社ぐるみでこのクアオルト健康ウオーキングに賛同してもらい、東御市や身体教育医学研究所にもご協力いただき、先行して開始することになりました。
問touでクアオルト健康ウオーキング始めます!
まだまだ始まったばかりの東御市のクアオルト健康ウオーキング。まず試しに、芸術むら公園コースを毎週月曜日隔週で開催します。お試し期間なので特に費用はいただきません。クアオルト健康ウオーキングを楽しんだあとは、非日常をテーマとする問touでホットドッグを食べたり、偏愛の選書である3500冊ほどの古本や、アート作品などに触れてみてはいかがでしょうか?
●クアオルト健康ウオーキング@芸術むら公園コース
2023年の予定
10/30(月)10:30~12:00
11/13(月)10:30~12:00
11/27(月)10:30~12:00
12/11(月)10:30~12:00
12/25(月)10:30~12:00
開催時間:10:30~12:00
参加方法:10:30までに歩きやすい格好で問touに来てください。予約不要です。到着されましたら健康チェックシートにご記入をいただいたうえでウォーキングに参加していただきます。当日の体調によってはウォーキングに参加いただけない場合がございます。血圧測定で収縮期血圧180mmHg、拡張期血圧110mmHg以上の方はご参加いただけません。保険への加入は任意でお願いします。
湯ノ丸高原コースも企画中ですので、予定が決まり次第お知らせいたします。
問 tou
喫茶と本とギャラリーの店。衣服や器も販売中。
■住 所:〒389-0406 長野県東御市八重原1807-1 芸術むら公園内憩いの家
■電話番号:0268-75-7488
■営業時間:10:00 – 17:00(定休日 : 火・水)
■web:https://toutokai.com/
■インスタグラム:https://www.instagram.com/toutokai/
「クアオルト」「気候性地形療法」「クアの道」「テラポイト」「クア(Kur)」は日本クアオルト研究所の登録商標です。
文責>尾崎絵美 写真>若菜紘之